クラスTシャツの役割

クラスTシャツとは、学校行事の際にクラスごとに作られるオリジナルTシャツのことです。例えば文化祭では、自分のクラスのオリジナルTシャツを着た生徒が校舎の中のあちこちで客引き活動をすると、制服で客引き活動するのと比べて客の目を引き、さらにどのクラスがどの出し物をするかがより明確にわかるので、集客率アップにつながります。また、体育祭や合唱コンクールなど、各クラスで勝敗をつける学校行事では、クラスTシャツを着て練習し、さらに本番に臨むことで、よりクラスメイトとの仲間意識を高め、結束力を高める効果があります。さらに、クラスTシャツが活躍するのは行事の際中だけではありません。

自分たちのクラス特有のものとして形に残るものというのは意外になく、クラスTシャツこそが青春の象徴として深く人々の心に残ります。生徒、すなわち素人が考案した、決してお洒落とはいいがたいデザインのオリジナルTシャツを、学校を卒業した後もなんとなく捨てられずにパジャマとして活用し続ける人が多いのもこのためだと言えるでしょう。このように、クラスTシャツは生徒たちにとって大きな役割を果たすので、そのデザインの考案はかなり骨が折れる仕事です。たいてい美術部の生徒やイラストを描くのが得意な生徒がデザイン係に任命されますが、クラスメイトの意見を取り入れた上で、自分たちのクラスを表現し、さらに他クラスに負けない高いデザイン性が求められます。

完成すれば、生徒たちはまるで自分が作ったTシャツであるかのように、他のクラスの友人と見せ合いはしゃぎ合う姿は、どこの学校でもあるあるな風景でしょう。

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